生成AIの庁内勉強会(第3回)を行いました

お知らせ

第3回庁内勉強会を行いました。参加者は30名程度で、今回は 「Difyのチャットボットを作ってみる」 という内容でした。
参加者は20代の若手から60代のベテランまで幅広く、管理職の方にもご参加いただきました。部署や経験年数を超えて、多くの方に関心を持っていただけた勉強会になりました。

慣れない画面や設定に苦戦しつつも、最後は「AIアプリをどう作るのか」の流れが理解でき、意見交換会では 今後の区の行政でどんな使い方ができそうか を中心に、現場目線のアイデアを共有することができました。

この記事では、当日使った資料の 11ページまで の内容を、ブログ向けにまとめます。


当日の流れ

今回は、まず「Difyとは何か」を掴んだうえで、基本機能→活用イメージ→デモ→他自治体事例…という順で進めました。

  • Difyとは?(自治体で注目される理由)
  • Difyの基本機能
  • Difyの活用事例(イメージづくり)
  • デモ:実際にどんなアプリが作れるのか
  • 他自治体などの事例紹介(11ページまで)

Difyとは?(今回の勉強会で伝えたかったこと)

Difyは、ひと言でいうと ノーコードでAIアプリを作れるプラットフォーム です。
プログラミングが得意でなくても、画面操作を中心に「チャットボット」や「業務フロー型のAIアプリ」を組み立てられるのが強みです。

自治体で使うことを考えると、クラウドで使う方法だけでなく、運用や要件に合わせた選択肢があること、そして複数のAIモデルを使い分けられることもポイントとして整理しました。


Difyの基本機能(まず押さえる6つ)

Difyでできることを、まずは6つに整理して共有しました。

  1. ノーコードでアプリ構築(簡単・迅速)
    とにかく「触って作れる」ことが最初の壁を下げてくれます。
  2. RAG(文書を参照して回答)
    PDFやWordなどを取り込んで、内部資料を参照しながら回答する仕組みを作れます。
  3. AIモデルの切替・統合
    GPT / Claude / Gemini など、用途に応じてモデルを切り替えたり組み合わせたりできます。
  4. ワークフロー/エージェント機能(自動化)
    条件分岐や複数ステップ処理を組んで、「業務の手順」をアプリにできます。
  5. セルフホスティング/商用利用の選択肢
    運用形態の選択肢がある、という点も自治体では重要です。
  6. API連携(Webhook等)
    外部サービスとつなげて活用範囲を広げられます。

「Difyでできること」を業務に当てはめると

今回の勉強会では、Difyの使い方を大きく3方向で捉えると分かりやすい、という話をしました。

  • チャットアプリの作成(問い合わせ対応、案内、庁内のQ&Aなど)
  • RAGによる文書参照回答(要綱・マニュアル・手引き・FAQの参照)
  • 業務フローの自動化(入力→生成→確認→出力、みたいな流れを組む)

自治体業務に置き換えると、例えばこういう方向性が見えてきます。

  • 住民・事業者対応の回答文の下書きを作る
  • 庁内文書を探す・要点を抜き出す(検索・要約
  • 回答や文書の標準化(テンプレ化)
  • 手順が複雑な調査・確認業務を手順ごとワークフロー化する

「チャットで答える」だけで終わらず、業務の型を作る ところまで視野に入るのが面白いところです。


Chatbot形式とWorkflow形式の違い(どちらを選ぶ?)

Difyは大きく Chatbot形式Workflow形式 で考えると整理しやすいです。

チャットボット形式(Chatbot)

対話型で、質問に答えたり案内したりする用途に向きます。
さらに発展形として「エージェント」を使うと、外部ツール等も絡めて“もう一段できること”を増やす方向に広げられます。

ワークフロー形式(Workflow)

入力→処理→出力の流れを、手順として組み立てて自動化する用途に向きます。
定型文作成、分類、チェック、下書き作成→人が確認…みたいな「業務手順がある作業」と相性が良いです。


デモで紹介したイメージ(実際に何が作れる?)

「結局なにが作れるの?」が一番分かりやすいので、デモとして以下のイメージを紹介しました。

  • ロゴフォームサポートAI(チャットボット)
  • 議会答弁作成(エージェント)
  • アナログ規制の見直し(ワークフロー)
  • シフト表作成(チャットフロー)

住民対応だけでなく、**内部業務(文書作成・検討・整理)**にも広げられることがイメージしやすかったと思います。


他自治体などの活用事例(11ページまで)

最後に、「実際に自治体で使われている(使われ始めている)形」を事例として紹介しました。

  • 起案文・公文書チェック
  • 相談窓口の案内(チャット)
  • 助成事務のナビゲーション
  • テンプレートを使った回答出力
  • 法令・条例解釈支援
  • ガイドライン作成支援

「チェック」「案内」「テンプレ回答」「法令解釈支援」など、自治体の“よくある困りごと”に寄せて設計できるのが分かりやすいポイントです。


おわりに

今回の第3回は、Difyの全体像と「業務に当てはめるイメージ」を掴むところまでを丁寧に進めました。
ここから先は、実際に作ってみることで一気に理解が深まります。今後も、現場で使える形に落とし込めるよう、勉強会を続けていきたいと思います。